グリーンインフラは道路や河川、公園などの整備や建物の建設、まちづくりなどにおいて、自然環境がもつ多様な機能を取り入れ、社会や地域の抱える課題を解決しようという取り組み。海外を中心に進められてきたが、近年日本においても関心が高まっている。国土交通省では、グリーンインフラの考え方をとりまとめ、関係者への理解促進と地域課題の解決を目指している。既存の地形や自然の保全や緑化などにより、自然がもつ良好な景観やCO2吸収機能、保水機能、生物の生育・生息環境などの維持・向上が期待される。その結果、防災・減災、持続可能で魅力的な地域づくり、生物多様性の保全につながると期待されている。具体的には、多目的遊水地の整備により洪水被害の軽減を図るとともに地域の憩いの場を提供する取り組みや、都市に緑地を創出し利用者の快適性向上や健康増進に貢献する取り組みなどが実施されている。