「四季」は日本の魅力のひとつ。自然の豊かさや四季の移ろいを感じられる場として親しまれている公園や庭園。日本には、全国に特徴のある日本庭園や洋風庭園、植物園や都市公園が多数存在する。国土交通省では、日本が魅力的なガーデンが数多くある国として世界に認知され、多くの人に訪れてもらうことを目指し、ガーデンツーリズム登録制度（庭園間交流連携促進計画登録制度）を設けている。
「ガーデンツーリズム」とは、複数の庭園の連携により、魅力的な体験や交流を創出する取組みのこと。国土交通省が推進する登録制度では、近隣にある複数の庭園が地域固有の一つのテーマのもとに連携し、個々の個性を楽しめる周遊ツアーや体験イベントなどを展開。2020年10月現在で10のツーリズムが登録されており、それぞれの地域の自然の魅力が磨かれている。
2027年には、花や緑との関わりを通じ、自然と共生した持続可能で幸福感が深まる社会の創造を目的とした国際園芸博覧会が横浜市で開催される。国際園芸博覧会の開催を契機としてガーデンツーリズムをより発展させ、世界に向けて観光名所としての日本のガーデンの存在感が高まることが期待される。