国民生活や企業活動に不可欠な物流を担うトラック運転手の確保は極めて重要だが、そのためには出荷元・納品先での待ち時間を減少させることや、積込・積降しなどの荷役作業の負担を軽減させるなど、労働環境・労働条件をより改善させることが必要である。そこで、国土交通省（経済産業省及び農林水産省と連携）では、物流に関わるすべての関係者が連携して、相互に改善策を提案し、協力して実現を目指す「ホワイト物流」推進運動を行っている。「トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化」と「女性や60代以上の運転者なども働きやすい、よりホワイトな労働環境の実現」が目的だ。企業は物流の改善等に取り組むことを内容とする「自主行動宣言」の提出と実施、物流事業者は物流の改善提案の実施と運転者の労働条件・労働環境の改善に取り組み、国民には宅配便を一度で受け取ることやサービス見直しなどへの理解と協力をお願いすることで、物流の効率化や生産性向上に向けた取り組みを全方位から行うものである。