寡黙なヒーロー

孤独なまでに寡黙。
この国の今と未来のために黙々とミッションを遂行する名もなきヒーローたち。
職業擬人化シリーズ。

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下水道イノベーション

新たな「日本産資源」のカギとして注目されているのが下水汚泥だ。これまで下水汚泥は廃棄物として埋め立てなどで処分されてきたが、近年の技術の進歩により、バイオガス、汚泥燃料、肥料など多様な資源としての活用が進んでいる。
全国の下水処理場で発生する汚泥は、約110万世帯分の電力を発電するエネルギーを保有しているとされる。また、下水処理場に集まるリンを農業に利用することで輸入するリンを年間で約10%削減できるという。
国土交通省では、下水処理場に生ごみなどの地域のバイオマス資源を集約することで地域のエネルギー供給拠点化や農業の生産性向上に貢献する「BISTRO下水道」などの取り組みを進めている。今後、下水処理場が地域の資源・エネルギー循環のシンボルとなるような新しい顔を見せてくれそうだ。

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