「品質が良く、安心して購入できる」として国が商標登録したロゴマークを付けて販売される既存住宅（中古住宅）のこと。国土交通省が２０１８年４月にスタートさせた制度で、一定の基準を満たす既存住宅は、「安心Ｒ住宅」マークを物件広告に付けて販売できる。
新耐震基準に適合し、専門家によるインスペクション（建物状況調査）で、基礎部分のひび割れといった構造上の不具合がないと確認されていることなどが条件。既存住宅は、新築住宅と比べると、「価格が安い」「実際に住宅を見て購入を検討できる」といったメリットがあるものの、構造や設備など品質面に不安を持つ人が少なくない。このため、国土交通省は消費者が安心して既存住宅を購入できる環境づくりを進めている。
「安心Ｒ住宅」の「Ｒ」は、Reuse（リユース、再利用）、Reform（リフォーム、改装）、Renovation（リノベーション、改修）を意味する。既存住宅の流通市場を活性化させ、全国で増加する空き家対策としても期待される。