初耳係長
聞いたことのないレアな役職名コレクション。一体どんなお仕事?
公開日:2025/4/22
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GIS係長は
全国の「地形」「災害リスク」「交通インフラ」などの情報を、「国土数値情報」というGISデータに整備し、広く利活用を推進するのが仕事です。
「GIS」とは「Geographic Information System(地理情報システム)」の略称で、位置に紐付く情報(地理空間情報)を地図上にレイヤー状に重ねることで相関関係や課題を視覚化・分析できるものです。行政による都市計画の策定、民間企業の市場分析や情報管理など、様々なシーンで活用されています。
国土交通省では、「地形」「災害リスク」「交通インフラ」「人口」「土地利用」など国土の基礎となる情報を、GISで使用できるデータ(GISデータ)に整備し、「国土数値情報」として無償で公開しています。これらの原典となる情報を、様々な部局や、他省庁、自治体、民間企業と連携して収集し、データを拡充・更新するのがGIS係長です。GISデータの利活用拡大も重要なミッションで、国土交通省や外部の行政職員向けに「GIS実習」を実施。さらに新たな才能、アイデアを発掘すべく、2024年には国土交通省初のデータ分析コンペティション「第1回 国土交通省 地理空間情報データチャレンジ ~国土数値情報編~」も開催しました。自治体でも企業でも、効率的かつ効果的な運営には今やデータの活用が欠かせません。「GISの伝道師」として、今後ますます大事な役割を果たすことになりそうです。
国土交通省 政策統括官付 地理空間情報課 GIS係長