寡黙なヒーロー
孤独なまでに寡黙。
この国の今と未来のために黙々とミッションを遂行する名もなきヒーローたち。
職業擬人化シリーズ。
公開日:2026/3/10
file 068
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高規格堤防
河川から市街地に水があふれることを防ぐ「堤防」。私たちの安全・安心な暮らしに不可欠な施設の一つである。近年の日本では地球温暖化の影響から記録的な大雨が増えており、河川の整備水準を超える洪水の発生により堤防が決壊するリスクが高まっている。もし、堤防が決壊し人口・資産が高密度に集積する首都圏や近畿圏のゼロメートル地帯で広範囲・長期間の浸水が発生すれば、多くの人命や財産が失われるだけでなく、社会経済活動の中心となる大都市の機能が麻痺し、日本全体に甚大な被害を及ぼしかねない。こうした課題に対応するために整備されているのが「高規格堤防」だ。
高規格堤防とは、簡単に言えば「幅の広い堤防」だ。既設堤防の背後に盛土を行い、堤防高の約30倍の幅を持つ緩やかな勾配で整備することで、越水や侵食、浸透が生じても決壊しない特徴を持つ。
また、高規格堤防によって整備された敷地の大部分は通常の土地利用が可能なことから、まちづくりと連携し、木造住宅密集地域・狭あい道路の解消、都市景観の向上など、良好な都市空間が形成される。また、敷地は必要に応じて地盤改良が行われるため、地震に強いことも特徴だ。
さらに、海抜ゼロメートル地帯では避難場所や災害対応の拠点としても活用でき、「命の丘」としての役割も期待できる。