こんなところに国交省
知る人ぞ知る取組からちょっと意外なお仕事まで
公開日:2024/2/27

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小笠原総合事務所
東京から船便で24時間!
11名の職員が貴重な生態系を守り、育む
東京から約1,000km南下した太平洋の大海原に浮かぶ、大小30余りの離島群が小笠原諸島です。2011年6月には島独自の生態系の価値が認められ、ユネスコ世界自然遺産に登録されました。行政上は東京都に属していますが、空港は存在せず、アクセスは東京・竹芝桟橋と父島を6日に1便運航する定期便に限られます。今回はそんな父島を拠点に11名で出入国管理、検疫、植物防疫、国有林野管理などの業務に取り組む「小笠原総合事務所」にフォーカスします。
小笠原総合事務所のプロフィール紹介!
小笠原諸島は太平洋戦争末期に米軍の占領下におかれ、終戦後も沖縄・奄美とともに米国施政権下にありました。1968年6月の日本への復帰にともない、現地における国の総合行政機関として設置されたのが小笠原総合事務所です。現在は、国土交通省の特別の機関として設置され、寄港する船舶の乗員・乗客の出入国審査や検疫業務、本土では発生していない害虫が移動しないように取締る植物防疫業務、特異な森林生態系を保護するための国有林野の管理業務などの役割を担っています。現在11名の職員が在籍し、マルチタスクに活躍しています。 ちなみに、離島群のうち一般住民が暮らしているのは父島と母島のみで、小笠原総合事務所があるのは父島です。移動手段は東京・竹芝桟橋から6日に1便運航する「おがさわら丸」、所要時間はなんと片道24時間です。父島からさらに南にある母島への出張や無人島での調査などもあり、職員は酔い止め薬が必需品です!

現在、小笠原諸島には父島、母島あわせて約2,900人の人々が暮らしています(2023年12月)。父島・母島間をつなぐのは定期船「ははじま丸」で、所要時間は片道約2時間。(地図の出典:東京都小笠原支庁「管内概要」)
害虫、伝染病、不法入国を水際で防ぐ。
入国審査官、検疫官など各分野のスペシャリストが集結!
小笠原総合事務所には、出入国管理、検疫、植物防疫、国有林野管理などを担う人材が各省庁から勢揃いしています。各分野のスペシャリストたちにより、小笠原諸島はもちろん、日本の安全や自然環境が守られているのです。
美しく、楽しい!小笠原諸島は貴重な自然の宝庫
小笠原総合事務所の職員たちが守っている小笠原諸島をご紹介します!