バラスト水対策係長は

船のバランスをとるために船内へ貯留する海水に混入する水生生物などの分離・除去を行う処理装置を審査・承認するのが仕事です。

バラスト水とは、貨物船が空荷で出港するときに、船舶のバランスを取るために、「おもし」として積み込む海水のことです。バラスト水には、動植物プランクトンや海藻の断片など、さまざまな海洋生物が含まれていて、遠方の到着港で海水と一緒に放出されてしまいます。本来の生息地でない場所で放出された海洋生物が定着するようになると、「外来種」として生態系をかく乱するなどの悪影響を及ぼす恐れがあります。国土交通省では、日本籍船に設置することのできる有害バラスト水処理装置を国際海事機関（IMO）が策定した「バラスト水管理システムの承認に関するガイドライン（G8）」に適合しているか審査し、承認する作業を行っています。詳しくは国土交通省ホームページをご覧下さい。

国土交通省海事局　検査測度課　バラスト水対策係長